熟慮されないハイリスク | 川端 裕の出会い日記

熟慮されないハイリスク

昨日とんでもない事故が起きました。


事故現場の映像を見た直後は、唖然とし、大袈裟じゃなく体が震えてしまった・・・。



関越自動車道のバスの事故のことです。



事故の映像を見た瞬間に、お亡くなりになられた方々のご冥福を祈らずにはいられなかった。


と同時に、ご遺族の方々のご心痛を思うと胸が詰まってなにも言葉がでてこなかった。




けれども、こうして事故から一日が経過して考えたことがあります。



結局のところ、自分や家族があのような大惨事に巻き込まれないために「今すぐ」できることといえば、多分、これしかない。




自分の身は自分で守る意識を改めて強く持つこと。


具体的には、みんながやっているからといって、安易に「大丈夫」と思わないこと。




原発の問題も、ユッケの問題も、今回の深夜バスの事故の問題も、事故が起きる以前にその危険性をはっきりと認識していた人は圧倒的少数派だったに違いない。


でも、そうした圧倒的少数派の人達の中には恐らく・・・。



いくら安全だと言われても信用せず、原発のそばに住むことを拒否した人がいる。


きちんと営業許可を取っている店が提供していても、ユッケは注文しなかった人がいる。


深夜バスが他の交通機関と比べて相当安かったとしても、利用しなかった人がいる。



疑い深さが文字どおり「生死の境目」となったのです。




もちろん、そうした「疑いの目」を持ったとしても限度はあって、どんなに注意しても不可避の事故や、まさしく不慮の事故もある。




今回の大惨事がどちらのケースなのかは(少なくとも僕は)まだ判断できません。




けれども、今回の大惨事から「低価格はハイリスクである」という、極めて当たり前のことを気付かされた。



ユニクロなど、一部の企業が「ローコスト&ハイ(ミドル)クオリティ」を実現し、それが決して無理なことではないことを証明しています。


でも、恥ずかしながら、それがイコール「普通」のことでもないということを忘れかけていた・・・。




衣はともかく食住や交通など、リスクを取って失敗したら命にかかわったり取り返しがつかない分野では「低価格はハイリスクである」という、本当に本当に当たり前のことを忘れないようにしようと強く思いました。