ヒットの法則 | 川端 裕の出会い日記

ヒットの法則

ヒット商品の多くには斬新さがあります。


斬新さとは「こんなの初めて。驚いた!」と感じさせる何かのこと。



では、その「感じさせる何か」はどうやれば作れるのでしょう?



この問いに対する答えはいくつかあるかもしれませんが、自分にとって一番しっくりする答えはこれ。




両極端、対局にあるものの組み合わせ


あるいは『過去にはなかった組み合わせ




要するにAとBの結合です。



と~ってもシンプル。



でも、これのミソはAとA'ではなくて、AとBでなくてはならないってこと。




そう考えれば・・・。




・スマホ=携帯電話とPCの結合


・アップル=本当の意味でのハードとソフトの結合


・おねぇタレント=女と男の結合


・芦田愛菜=大人と子供の結合


・ワンピース=海賊モノと黒澤映画の結合


・ハイブリッド車=ガソリン車と電気自動車の結合



まだまだほかにもたくさんありますよね。




ちょっと話は大きくなりますが、文明と文明が出逢う瀬戸際ではまさしく「結合」がおきて、独自の発展を遂げることが多いのも同じ理屈。(イスタンブルとか昔の長崎とか)


この理屈の例として、時代的に最も近いのが日本なのかもしれません。(それともシンガポール、フィリピンあたりかな?)



現在の日本=東洋(昔の日本)と西洋(アメリカ)の結合。




さて、ここで一考。




和魂洋才と、現在の日本の状況は同じものだろうか?



否。




和魂洋才(古くは和魂漢才)はまさしく和と洋の結合をもって1+1を3にする試み。


これに対して、戦後の日本が現在までやってきたのは、日本をひたすらアメリカ化すること。



この差は大きい。



そして、日本がアメリカ化していく過程の中で、日本的なものとアメリカ的なものとの中間点に位置した(「結合」効果が最も発揮された)のが実は高度成長期だったのではないかと僕は考えています。


だからこそ、中間点を過ぎ、Aが次第にB化していくに従い「結合」l効果がなくなってしまった。



その結果、日本自体がもはやヒット商品ではなくなった・・・。




とすると、今の日本において、社内公用語を英語にする動きというのはどうなんだろう?


無意味とは言いませんが、それよりももっと優先順位が高いものがあるのではないだろうか?




それは・・・。




原点回帰。


日本をもっと日本化すること。



アメリカに向かって一目散に走るのをそろそろやめて、日本らしさをもっと際立たせること。




「失われた20年」をものともせず、ジャパニメーション、マンガ、AKB48、メイドカフェなどが世界的に隆盛しているのを見るにつけ、今の日本において必要な方向性はそちらの方だという思いが強くなる一方です。