エコのいかがわしさ | 川端 裕の出会い日記

エコのいかがわしさ

以前から疑問を感じていましたが、最近ますます強く疑問を感じていることがあります。


エコ、エコ言うけど、本気で環境のことを考えている企業はどの程度あるのだろうか?



ほとんどの企業はあくまで「ビジネス的」に、エコだの環境に優しいだの言っているにすぎないとしか思えない。



環境への配慮を最優先に考えるのであれば、当然、モノは売れなくなる。


リデュースはともかく、リユース、リサイクルすることによって新規の需要が抑制されることは明らかだからです。



ということは、シンプルに考えれば、エコを本気で進めることと景気を良くすることは二律背反の関係にあるということです。


こういうと、恐らく「ことはそんなに簡単じゃない!」とのお叱りを受けることになるのでしょう。



ただ、どうしても言わざるを得ないのは、賞味期限切れだからと言って、まだ充分に食べられる弁当等を何のためらいも無く廃棄し、飲み会では大量の食べ残しが発生し、まだ全く問題なく使えるTVを完全地デジ化だからといって強制的に買い変えさせるような社会のどこがエコなのかということです。



日本人がもともと持っていたはずの「もったいない」の精神は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?



デフレ脱却と景気回復のためには、質素倹約の精神を犠牲にせざるを得ないということなのでしょうか?




もしそうだとすると、基本的なスタンスとして、我々はデフレを脱却し景気を回復させることをなんとしても目指すべきなのか、それとも質素倹約の精神に立ち返るべきなのか?


その根本的な選択をしないまま、消費税増税もTPPも原発再稼働も(もしかしたら沖縄の基地問題も)なにもあったものではないのではないでしょうか?




僕はまだ態度を決めかねていますが、今の気分は後者の方です。




勤勉、質素倹約、謹厳実直、質実剛健、誠心誠意、以和為貴・・・。




和魂洋才はとうの昔に忘れられ、洋魂洋才化に傾きすぎた結果がこの「失われた20年」を引き起こしたような気がしてなりません。



今こそ和の心を尊びたいと思います。