日本が負け続けるわけ
HDDからダビングしたDVD、視聴ができないことって結構ありませんか?
もちろん、事前にダビングする側、ダビングしたDVDを見る側の機器の仕様をきちんと適合させる等すれば、そうした不具合も避けられるのでしょう。
実際、僕の使用している機器のマニュアルにもそうしたことが書かれています。
けれどもその姿勢、「ユーザーに手間をかけさせても特に何とも思わないんだな・・・」と突っ込みたくなる姿勢こそが大問題だと思います。(商品開発力やマーケティングの問題じゃない)
4年前にiphoneの最初の機種を買ったときに大変驚いたことがありました。
もともと自宅にあった国内メーカーのオーディオ機器に、ダメモトで発売されたばかりのiphoneを繋げてみたら何の問題も無く使えたのです。
これ、普通のことに思えます?
でもそのオーディオ機器はかなり前のもので、ipodはともかくiphneとの接続は全く考えていなかったはずなのです。
アップル製品に込められたハイユーザビリティ、ストレスフリーの程度の高さに比べると、昨今の日本メーカーの製品には本当に失望させられることが多いです。
失望しなかったとしても、ただそれだけ。
驚きや感心させられることが非常に少なくなってしまった・・・。
でも、例えばソニーが輝いていた時代では、高性能、高品質といえば、それはもともと日本製品の代名詞だったはず。
そうした製品を生み出す「能力」が日本人には間違いなく備わっていたし、それは今も消失してしまったわけではないはず。
それならば、どうして今はその「能力」が発揮されていないのか?
色んな仮説がたてられますが、僕自身、一番しっくりくるのはこれ。
『必死にならざるを得ないほどまでには、今の日本人は実は困っていないから』
大震災の傷跡も全くと言って良いほど癒えず、原発の問題も落ち着くどころか依然として燻ったまま。
これほどの大きな苦難を突き付けられているにもかかわらず、全体としての日本人には、どこか危機感がなく、必死さが感じられない。
そんな寝ぼけ眼を覚まさせるのに一番効果覿面なのは・・・。
もっともっと強烈に冷たい冷や水をぶっかける。
残念なことですが、それしかないような気がしています。